2019-11-01から1ヶ月間の記事一覧

喪失の時代

ホックシールド『壁の向こうの住人たち』を読みはじめている。この本は、ニューヨーク、ワシントン、サンフランシスコといった東西海岸沿いの裕福なリベラル都市住民にとっては衝撃的であったトランプの大統領当選と、彼への支持を生み出す土壌を、その支持…

昨日、山木屋で

芋煮会に顔を出したら、ちょうど自分が出ている「こころの時代」の録画を皆で鑑賞中で、画面に大写しになった自分の顔に思わず仰け反った。大勢で鑑賞するのはさすがに面映ゆかったので、帰宅後、録画した番組を眺め、じっくりと自分の表情の動きを見ていた…

キャラ化、ネタ化 vs 無辺の未知

ネット上で女性の胸を強調したキャラクターをポスターに使うことの是非を巡る論争が起きていたが、それについての対立する双方による対談(論戦?)が行われたという記事を目にした。そこに「キャラ化したい人」と「キャラ化されたくない人」の争いのように…

風邪

フランスから戻ってすぐから鼻の調子がおかしく、鼻炎が悪化したのかと思っていたら、だんだんひどくなり発熱。風邪のようだ。乾燥した飛行機のなかでうつったのだろう。隣席の若いカップルが用意周到にマスクをしているのを見て、マスクを用意しておけばよ…

グローバリズム雑感

本日の全日程終了。南フランスが会場だったせいだと思うのだが、朝8時半から夕方6時まで開催されるうちの合計で3時間以上は昼食とコーヒーブレイクの時間に費やされ、その後、夕食は20時から22時過ぎまで続くという、飲食に費やす時間が異様に多い日程だった…

2019秋旅日記 〜ワークショップ編

現在まとめられているドキュメントを元に、適当に(「適切に」ではなく、「行き当たりばったり、たまたま」という意味で)座っている各テーブルごとにディスカッションをしてそれぞれのテーブルで意見を述べていく形式のワークショップ。英語力があるとかな…

2019秋旅日記 〜TERRITORIES勧告編

3日間に及ぶワークショップは、ここ数年にわたって検討されてきた放射性物質による長期汚染地域の通常核廃棄物と原子力災害後の二つの管理方針について、社会ー経済的側面を含めた勧告をまとめることを目的としている。参加者はヨーロッパ各国で、EUの正規加…

2019秋旅日記 〜主目的編

シャルル・ド・ゴール空港に飛行機が降り立った。天気は悪くない。雨の予報だったからよかった。隣のシートに座っていたパステルピンクのニットのワンピースを着た若い女性が窓の外を見ながら、胸の高鳴りを抑えきれない、といった様子のかすかにうわずった…

未だ到来していないもの

南相馬市小高町に「フルハウス」という本屋がある。作家の柳美里さんが震災後に移住してきて開いた本屋で、建物の裏手には倉庫を改造した劇場もある。一昨日はそこで行われた、やはり柳さんが主宰する青春五月党の演劇公演を見てきた。公演終了後、立ち寄っ…