2012-02-01から1ヶ月間の記事一覧
やさしい目をした彼が、レッドゾーンに人が暮らす事は、考えられない、あの土地は、abandon するしかない、とても、とても、悲しいことだけれど。 と言うので、そんなことは、とうに覚悟していた、わかりきっていたのだけれど、それでも、動揺する気持ちを抑…
日々は、淡々と過ぎ、その事だけが、ただひとつの基盤である、そんな気がしていた。 震災後は、毎日泣いていた、と誰かが言うのを聞いた。 私は、その絞り出すような、あるいは、噴き出すような言葉を、深い同情と共に聞いた。 しかし、とある時、それが、私…
あの交差点を曲がれば、緑の回廊を抜けて、いつものあの道が、のどかな田園風景が、今はバリケードに阻まれ、と、言葉を失ったのがひとつめ。 奥歯を噛みしめながら直進した道路は、そのまま高架橋となり、海へ真っ直ぐと向かう。 視界の端から端へ水平線が…