2020-06-01から1ヶ月間の記事一覧

スティーブ&ボニー (16) 風邪のスープ

ひとしきり話したところで、私の身体の冷えも限界に近づいてきた。折よく、ジャックはこれから打ち合わせがあるのだという。ジャックと別れて、私はボニーを探した。外に出て身体をあたためる甲羅干し作戦も、残念ながら変温動物ではない私にとってはあまり…

スティーブ&ボニー (15) 「オルマニーへのまなざし」

受付をしていなかったことに気づいて、会議室前のスペースに作られたカウンターへ向かった。発表者向けの受付へいくと、「ああ、あなたが! ようこそ!」と係の人たちが笑顔で迎えてくれた。傍らからスティーブが、主催の関係者と思しき人たちに私を紹介する…

スティーブ&ボニー (14)

コンサートが終わり、用意されていたバスに乗り込んで、私たちは帰路についた。空いている席を探していると、見たことのある顔が窓際の席に座っている。クリス・クレメントだ。ICRPの科学秘書官だ。今回、私がここに来ることになった元凶の一人。隣の席が空…

プリーモ・レーヴィ 『改訂完全版 アウシュヴィッツは終わらない

これが人間か『夜と霧』『アンネの日記』に並ぶ古典的名著、『アウシュヴィッツは終わらない』の改訂完全版。強制収容所から生還した著者が、人publications.asahi.com 『休戦』を読み終わって、続けて、同じように自宅の書棚に長く並べてあったままの『これ…

2020/06/09 人生の休日

緊急事態宣言が出て、なんやかんやざわざわしたのだけれど、その影響で、のきなみ用事が吹っ飛んでしまい、4月、5月はいくつかの書類作成以外は、急ぎ片付ける仕事がなくなってしまっていた。社会影響的には、きっと社会活動は止まらない方がよかったのだろ…