■Lord,have mercy ,what do you gonna do about the people who are prayin' to you?
11月11日に発表になった20km圏内を含んだ、空間線量率マップ。
事故以降、これまでも何度か同じマップは公開されていたはずなのだが、今回、この地図の意味するところを、はじめて理解したような気がして、言葉を失った。
毀損された、欠損した、欠落した、日常と共に、生きて行かざるを得ないのだ、と。
親しんだ記憶の一部は、永久に失われる、それは不可避なのだ、と。
にも関わらず、日常は、変わりなく過ぎていき、今後も、おそらく、継続されるのだろう。
その距離を、扱いかねている。
もっとも厄介なのは、なぜ、自分が言葉を失うほど衝撃を受けるのか、自分自身で理解できない事だ。
事故以来、ずっとそうだ。
けれど、その事は、いま、考えるのは止めておいた方がよい。
偶然、耳にした曲 「Freedom for the stallion」の歌詞の一節。
Lord,have mercy ,what do you gonna do about the people who are prayin' to you?
信仰があれば、このように嘆くことも可能であったのだろう。
信仰を持たないことを、ときおり、後悔することがある。
国も、東電も、原発も、関係ない。
ただ、この現実を悼みたいだけだ。
(本当にただの日記になっている。何かを描写する精神的余裕がない。)