■エレ、エレ、レマ、サバクダニ


親和した世界を保つために、ひとは神話をもとめ、悲劇はうつくしき物語として完結する。
その陰にある、無数の悲痛な声に耳をそばだてようとするのは、あまりに無謀な試み。
ただ、うつくしさに身を委ねればよい。
物語にならないかなしみは、ひとの身に余る。